M&A・ロールアップ事業承継M&A

セレンディップ・ホールディングス

7318東証グロース · 輸送用機器

製造業の事業承継型M&Aを重ねて売上高が2年で約2倍(2025年3月期251億円から2026年3月期511億円)になり、負ののれん発生益や株式分割も重なって、2022年9月の安値から約3年5カ月で株価が10倍になった。

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起点からの最高倍率

14.6倍

2026年6月

10倍に到達
2026年2月
起点から到達まで
約3年4か月

値動き

2022年9月の679円から、2026年6月に2,475円(途中で株式分割あり)。

1倍2倍3倍5倍10倍2023202420252026分割起点2倍10倍最高いま
1倍2倍3倍5倍10倍20232025分割起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
679円2022年9月
2倍
1,370円2023年6月・起点から約8か月
10倍
1,732円2026年2月・起点から約3年4か月・分割後の値
最高
2,475円2026年6月・14.6倍・分割後の値
いま
1,298円2026年10月9日・7.7倍・最高から-48%・分割後の値

何が起きたか

起点の2022年9月は、中堅・中小の製造業の事業承継を引き受ける持株会社として、売上高が数十億〜200億円規模の小型株だった(2024年3月期は約198億円と推計)。2024年度(2025年3月期)に、イワヰ、エクセルグループ、トライシスの3社を買収して売上高251億円、営業利益7.3億円とし、負ののれん発生益で純利益は前期の約4倍に増えた。「セレンディップ・チャレンジ500」(2027年3月期に売上高500億円)という3カ年計画を掲げ、年2〜3社のペースでM&Aを進めていた。2025年にサーテックカリヤ・グループを買収し、2026年3月期は売上高511億円(前期比2.04倍)、営業利益21.9億円(同約3倍)となり、1年前倒しで500億円の目標を超えた。2026年1月には自社株買いを発表して急騰し、2月には4〜12月期の経常利益が3.7倍と発表され、10〜12月期だけでは17倍に増えた。上昇の直接の引き金となった個別材料の特定には至らなかった。

上昇を支えた柱

事業承継型M&Aで売上と利益を一気に積み上げる成長モデルが実績として確認され、中期計画を前倒しで達成したこと。

柱が折れる兆しとして見るもの

買収件数と買収後の利益貢献(のれん償却、買収費用)、負ののれん発生益のような一過性の利益への依存、自動車部品など主力顧客の業況を、四半期決算の営業利益と特別利益の内訳で確認する。

2倍のころに見えていたサイン

2倍到達(2023年6月)のころの具体的な材料は今回の調査では確認できなかった。なお2024年度のM&A実行時に、買収した会社の割安取得による負ののれん発生益が計上され、純利益が4倍超になった。

年表

  1. 2024年度(2024年4月〜2025年3月)中にイワヰ、エクセルグループ、トライシスの3社を買収(エクセルグループは樹脂成形会社)。
  2. 2025年3月期決算(5月12日)。売上高251億円、営業利益7.3億円、純利益20.9億円。負ののれん発生益を計上。
  3. 12月11日に52週安値950円(分割調整後)を付けた。
  4. 上限19万株・2億円の自社株買いを発表(1月8日)し株価が急騰。取得期間は1月13日〜5月29日。
  5. 4〜12月期の経常利益が3.7倍、10〜12月期は17倍で着地(2月10日)。サーテックカリヤのM&Aによる負ののれん発生益28.5億円も計上。
  6. 2026年3月期決算。売上高511億円(前期比2.04倍)、営業利益21.9億円(同3倍)で、中期計画の目標を1年前倒しで達成。
  7. 6月23日にピーク。翌24日に年間高値2,600円を付けた。
  8. 2027年3月期第1四半期決算(8月7日)。経常利益6.25億円。通期の経常利益は33億円を予想。

業績

期売上高営業利益
2024年3月期2025年3月期の前期比(売上+27%、営業利益+53.9%)から逆算した概算198億円4.8億円
2025年3月期純利益20.9億円は負ののれん発生益を含む251.2億円7.3億円
2026年3月期売上高は前期比103.6%増、営業利益は同198.1%増。M&Aによる連結範囲の拡大が主因511.6億円21.9億円
2027年3月期(会社予想)経常利益の会社予想は33億円(前期比36.5%増)。売上高・営業利益の予想は未確認——

ピークのあと

ピーク(2026年6月23日)の後、2026年6月24日に年間高値2,600円を付け、2026年8月10日は1,547円、10月6日は1,336円まで下がった。2026年8月7日の決算では、2027年3月期の経常利益を33億円(前期比36.5%増)と予想し、4〜6月期の経常利益は6.25億円だった。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
59億円
起点から2倍まで
176営業日
起点から10倍まで
834営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満当てはまる
速い安値から2倍まで77営業日以内—
急騰直近20日の上昇率が51%超—
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上当てはまる

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典