構造変化テーマAIデータセンター

住友電気工業

5802東証プライム · 非鉄金属

生成AI向けデータセンターで光ファイバー・光ケーブル・光配線機器の需要が急増し、営業利益が4期連続で最高を更新して、2022年3月の安値から約4年で株価が約12.6倍、時価総額は一時10兆円を超えた。

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起点からの最高倍率

12.6倍

2026年6月

10倍に到達
2026年5月
起点から到達まで
約4年1か月

値動き

2022年3月の1,284円から、2026年6月に13,965円。

1倍2倍3倍5倍10倍2023202420252026分割起点2倍10倍最高いま
1倍2倍3倍5倍10倍20232025分割起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
1,284円2022年3月
2倍
2,408円2024年4月・起点から約2年1か月
10倍
11,345円2026年5月・起点から約4年1か月
最高
13,965円2026年6月・12.6倍
いま
2,362円2026年10月9日・8.6倍・最高から-32%・分割後の値

何が起きたか

起点の2022年3月は、自動車用ワイヤーハーネスを柱とする売上高3.4兆円・営業利益1,222億円の大手電線メーカーで、成長株とは見られていなかった。営業利益は2023年3月期に1,774億円、2024年3月期に2,266億円、2025年3月期に3,207億円と伸び、2024年12月には上場来高値を更新した。2025年7月にはゴールドマン・サックス証券が投資判断を引き上げ、情報通信事業の比重増加と生成AIデータセンター向け光製品の需要拡大を理由に目標株価を引き上げた。8月には米アンフェノールがコムスコープのブロードバンド部門を約105億ドルで買う動きがあり、データセンター投資で銅線から光ファイバーへの移行が進むとの見方が強まった。2026年3月期は売上高5.11兆円、営業利益4,182億円(前期比30%増)と過去最高を更新し、情報通信部門(インフォコム)の売上は前年比46%増の3,266億円になった。5月14日には時価総額が一時10兆円を超えた。

上昇を支えた柱

生成AIデータセンター向けの光ファイバー・光ケーブル・光配線機器の需要急増で、情報通信事業が利益成長を牽引したこと。

柱が折れる兆しとして見るもの

ハイパースケーラーのデータセンター設備投資の鈍化、光ファイバーの需給緩和や競合(フジクラ、古河電工、コーニングなど)の増産、自動車向け事業の関税影響を、四半期決算の情報通信セグメントの利益と受注の動きで確認する。

2倍のころに見えていたサイン

2倍到達(2024年4月)の時点で確認できたのは、2024年3月期までの営業利益の伸び(2023年3月期1,774億円、2024年3月期2,266億円)で、AI関連の個別材料は今回確認できなかった。その後の2025年7月には証券会社が情報通信の比重増加を理由に目標株価を2,800円から4,300円へ引き上げており、これが構造変化を市場に認識させた最初のはっきりしたサインとみられる。

年表

  1. 12月10日に上場来高値7,215円(当時)を更新。
  2. ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価を2,800円から4,300円へ。7月8日に+7.96%で上場来高値を更新。
  3. 米アンフェノールがコムスコープのブロードバンド部門を約105億ドルで買収する動き。光ファイバー需要が意識され、8月5日に+4.89%で上場来高値(3,918円)。
  4. 2026年3月期第3四半期決算で営業利益が前年同期比31%増の2,710億円、通期予想を上方修正。2月3日に上場来高値7,804円。コーニングなどと4芯マルチコアファイバーの規格(SDM4 MCF MSA)を共同で策定・発表。
  5. 2026年3月期決算(5月12日)。売上高5.11兆円、営業利益4,182億円、純利益3,690億円。5月14日に13,030円を付け、時価総額が一時10兆円を超えた。
  6. 6月3日にピークを付けた。

業績

期売上高営業利益
2022年3月期3.37兆円1,222億円
2023年3月期4.01兆円1,774億円
2024年3月期4.4兆円2,266億円
2025年3月期営業利益は前期比41.5%増4.68兆円3,207億円
2026年3月期営業利益率8.2%。純利益は住友電設株の売却益(約700億円)を含み3,690億円5.11兆円4,182億円

ピークのあと

ピーク(2026年6月3日)後の値動きは今回確認できなかった。2026年5月12日の決算では2027年3月期の純利益を前期比13%減と予想した。これは2026年3月期に住友電設株の売却で約700億円の特別益が出た反動で、本業の利益の減少ではない。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
1.76兆円
起点から2倍まで
511営業日
起点から10倍まで
1015営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満—
速い安値から2倍まで77営業日以内—
急騰直近20日の上昇率が51%超—
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上—

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典