構造変化テーマAIデータセンター
ユニチカ
公的支援のもとで祖業の衣料繊維から撤退し、AI半導体向けガラスクロスの思惑と黒字転換が重なって、2024年2月の安値から約2年で株価が約25倍になった。
物語を読む起点からの最高倍率
25.1倍
2026年4月
- 10倍に到達
- 2026年2月
- 起点から到達まで
- 約1年11か月
値動き
2024年2月の149円から、2026年4月に3,745円。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 149円2024年2月
- 2倍
- 312円2024年6月・起点から約4か月
- 10倍
- 1,492円2026年2月・起点から約1年11か月
- 最高
- 3,745円2026年4月・25.1倍
- いま
- 1,444円2026年10月9日・9.7倍・最高から-61%
何が起きたか
起点の2024年2月は、繊維・フィルム・樹脂などを手がける老舗メーカーで、2024年3月期は営業損失(約24億円と概算)の赤字続きだった。2024年11月に地域経済活性化支援機構(REVIC)へ再生支援を申し込んで決定を受け、2025年3月期は固定資産の減損損失316億円を計上して最終赤字が約240億円になった。その後、衣料繊維などから撤退する事業再編を進め、2026年3月期は売上高1,186億円・営業利益105.5億円(前期比80.3%増)に改善し、債務免除益や固定資産売却益を含む最終利益は181.5億円と黒字に転じた。さらに、AIサーバー向けの半導体パッケージ基板に使うガラスクロスの供給元として注目され、2025年10月の200円台から2026年4月の2,581円まで約10倍に上昇した。日本経済新聞は2026年2月17日に、年初からの上昇率が6.2倍になったと報じた。
上昇を支えた柱
祖業の衣料繊維からガラスクロスへ事業を絞る再編で営業利益が改善し、AIサーバー向けのガラスクロス需要への期待が重なったこと。
柱が折れる兆しとして見るもの
最終利益に含まれる債務免除益や資産売却益は一時的で、2027年3月期の会社予想は売上高840億円・純利益50億円と大きく下がる。本業の営業利益とガラスクロスの受注・設備投資の進み方を、四半期決算で確認する。
2倍のころに見えていたサイン
2倍に届いた2024年6月ごろの具体的な材料は確認できなかった。
年表
- 株価が起点の安値を付けた。
- REVICに事業再生計画を提出し再生支援を申し込み、同日に支援決定の通知を受けた(11月28日)。
- 2025年3月期(売上高1,264億円・営業利益59億円)。第3四半期に減損損失316億円を計上し、最終赤字は約240億円になった。
- 2026年3月期第3四半期(4〜12月)の営業利益が前年同期比110.3%増となった。
- ガラスクロス思惑でストップ高が続き、2月13日に起点の10倍に到達。2月17日の終値は2,192円で年初の6.2倍になった。
- 4月20日にピーク。高値は2,581円とされ、2025年10月の200円台から約10倍。
- 2026年3月期決算。売上高1,186億円・営業利益105.5億円・最終利益181.5億円。2027年3月期は大幅減益の会社予想で株価は下落した。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2024年3月期2025年3月期の前期比増減額(売上+81億円、営業利益+83億円)からの逆算による概算 | 1,183億円 | -24億円 |
| 2025年3月期第3四半期に減損損失316億円を計上し、最終損益は約240億円の赤字 | 1,264億円 | 59億円 |
| 2026年3月期営業利益は前期比80.3%増。最終利益181.5億円は債務免除益・固定資産売却益などの一時要因を含む | 1,186億円 | 105.5億円 |
ピークのあと
ピーク(2026年4月20日)の後、2026年5月の2026年3月期決算では経常利益が前期比2.2倍と大きかったが、特別利益を除いた2027年3月期の会社予想が売上高840億円(前期比29.2%減)・純利益50億円(同72.5%減)と大きく下がることが意識され、決算後は株価が5%超下げた。
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 170億円
- 起点から2倍まで
- 86営業日
- 起点から10倍まで
- 487営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | — |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | — |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | — |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | 当てはまる |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
- 日本経済新聞: ユニチカ、年初から株価6倍 衣料→ガラス データセンター素材期待
- note(JW): ユニチカ経常2.2倍の決算速報と一時利益の中身
- ブリッジサロン: ユニチカの株価が上昇した理由
- JPX: ユニチカ 開示資料(2025年2月12日)
- マネーフォワード: 2026年の注目テーマが躍動(株価2倍銘柄)
型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 業績転換、思惑・資本政策。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。