構造変化テーマAIデータセンター
北川精機
AIデータセンター向けGPUサーバーに使う高性能プリント基板・銅張積層板の需要で真空プレス装置の受注が増え、18期ぶりの最高益が視野に入って約3年半で株価が約21倍になった。
物語を読む起点からの最高倍率
21.1倍
2026年7月
- 10倍に到達
- 2026年5月
- 起点から到達まで
- 約3年5か月
値動き
2022年12月の412円から、2026年7月に8,290円。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 412円2022年12月
- 2倍
- 827円2023年7月・起点から約6か月
- 10倍
- 4,300円2026年5月・起点から約3年5か月
- 最高
- 8,290円2026年7月・21.1倍
- いま
- 3,070円2026年10月9日・7.8倍・最高から-63%
何が起きたか
起点の2022年12月は、プリント基板用の真空プレス装置と新素材用プレス装置を手がける東証スタンダードの小型機械メーカーで、売上高は50〜65億円、営業利益は5〜7億円規模だった。2023年6月期は売上高64.6億円(前期比28.4%増)、営業利益7.35億円(同43.5%増)と伸び、株価は2023年7月に起点の2倍に達した。その後2024〜2025年6月期は営業利益が6〜8億円台で横ばいだったが、世界的なAIデータセンターの建設でGPUサーバー向けの高性能基板材料の需要が急増し、同社のプレス装置が恩恵を受けると見られるようになった。2026年1月に2026年6月期の営業利益予想を8.1億円へ上方修正し、5月下旬には18期ぶりの過去最高益の期待で連続ストップ高になった。
上昇を支えた柱
AIサーバー向けの高性能プリント基板(銅張積層板)の増産に伴う、真空プレス装置とシステムストッカーの受注増と高い工場稼働率。
柱が折れる兆しとして見るもの
AI向け基板メーカーの設備投資の一巡や受注の落ち込み、1件あたりの金額が大きい装置の売上計上のタイミングを、四半期の受注残と通期予想の修正で確認する。
2倍のころに見えていたサイン
2倍到達(2023年7月)の前から、2023年6月期第1四半期(2022年7〜9月)の売上高が前年同期比44.9%増の12.4億円と伸びていた。通期の確定決算(売上高64.6億円、営業利益7.35億円)は2倍到達後の2023年8月の発表である。
年表
- 2023年6月期決算を発表。売上高64.6億円(前期比28.4%増)、営業利益7.35億円(同43.5%増)。
- 1月22日に2026年6月期の営業利益予想を6.6億円から8.1億円へ上方修正(売上高は66億円で据え置き)。株価は夜間取引で終値954円から約13.5%高の1,083円をつけた。
- 5月25日からの週に連続ストップ高。18期ぶりの最高益の可能性が材料視された。
- 6月19日に通期予想を再度上方修正し、配当を14円から20円へ増額したと報じられた(営業利益9億円規模とみられる)。
- 7月1日に株価がピーク。2日に上場来高値9,480円。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2022年6月期 | 50.3億円 | 5.1億円 |
| 2023年6月期前期比で売上高28.4%増、営業利益43.5%増 | 64.6億円 | 7.4億円 |
| 2024年6月期 | 59.3億円 | 8.1億円 |
| 2025年6月期 | 62.2億円 | 6.2億円 |
| 2026年6月期(会社予想)2026年1月修正値。6月にさらに上方修正されたとの報道があり、確定値は2026年8月発表予定で未確認 | 66億円 | 8.1億円 |
ピークのあと
ピーク(2026年7月1日)の翌2日に上場来高値9,480円を付けた。その後の株価推移と2026年6月期の本決算(2026年8月18日発表予定)の内容は、今回の調査で出典を確認できなかった。
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 59億円
- 起点から2倍まで
- 127営業日
- 起点から10倍まで
- 833営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | 当てはまる |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | — |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | — |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | 当てはまる |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 業績転換。 背景の確からしさ: 低(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。