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日東紡績

3110東証プライム · ガラス・土石製品

AIサーバーの高性能基板に使う低誘電ガラスクロス(Tガラス)の供給逼迫で、電子材料の利益が急増し、2023年5月の安値から約3年で株価が約18倍になった。

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起点からの最高倍率

18.5倍

2026年5月

10倍に到達
2026年1月
起点から到達まで
約2年8か月

値動き

2023年5月の1,800円から、2026年5月に31,950円。

1倍2倍3倍5倍10倍20倍202420252026分割起点2倍10倍最高いま
1倍2倍5倍10倍20倍202420252026分割起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
1,800円2023年5月
2倍
3,665円2023年8月・起点から約2か月
10倍
17,580円2026年1月・起点から約2年8か月
最高
31,950円2026年5月・18.5倍
いま
3,435円2026年10月9日・10.0倍・最高から-46%・分割後の値

何が起きたか

起点の2023年5月ごろは、グラスファイバーと断熱材を主力にした売上800億円台の素材メーカーで、営業利益は2022年3月期の73億円から2023年3月期は49億円へ落ち込む局面だった。その後、生成AIサーバー向けの半導体パッケージ基板に使う低誘電率・低熱膨張の特殊ガラスクロスの需要が増え、供給が逼迫して「作れば売れる」状態になった。電子材料の売上は2025年3月期に前期比36.9%増、営業利益は157.9%増となり、全社の営業利益は2024年3月期84億円から2026年3月期208億円(利益率17.6%)に増えた。市場は繊維メーカーから、NVIDIAなどのAI半導体の素材供給企業へと評価を変えたとみられる。

上昇を支えた柱

AIサーバー向け高周波・高速基板に使うTガラス・NEガラスのガラスクロスの供給逼迫と、電子材料事業の利益急増。

柱が折れる兆しとして見るもの

Tガラスクロスの増産(福島事業所で能力を約3倍にする投資、約150億円)で供給が追いつき、価格転嫁力と利益率が下がらないか、顧客の基板需要の動向を四半期決算で確認する。

2倍のころに見えていたサイン

2倍到達(2023年8月)の時点で外から見えていた具体的材料は確認できていない。株価は2023年3月の2,015円から2024年8月1日に5,610円へ2.7倍になっており、2024年8月には2025年3月期の売上1,090億円・営業利益150億円(従来比20%増)への上方修正が出た。

年表

  1. 8月8日に起点から2倍に到達。株価は2023年3月の2,015円から2024年8月に5,610円へ。
  2. 2025年3月期の業績予想を上方修正(売上1,090億円、営業利益150億円)。
  3. 福島事業所でTガラスクロスの増産ライン建設を開始(投資約150億円、補助金約24億円、能力を約3倍)。
  4. AMDが顧客へガラスクロスの供給不足を通知したと伝えられる。
  5. 1月22日に起点から10倍。同日の高値は3,568円。
  6. 5月7日にピーク(約18.5倍)。2026年3月期は売上1,182億円・営業利益208億円で、電子材料が営業利益の約93%。
  7. 8月6日に第1四半期決算後、成長期待に届かず急落。

業績

期売上高営業利益
2022年3月期EDINET DB表記(FY2022)841億円73億円
2024年3月期EDINET DB表記。2023年3月期は売上875億円・営業利益49億円933億円84億円
2025年3月期EDINET DB表記。営業利益率15.1%1,090億円164億円
2026年3月期EDINET DB表記。営業利益率17.6%、電子材料の営業利益が約193億円1,182億円208億円

ピークのあと

ピーク(2026年5月7日)の後、2026年8月6日に2027年3月期第1四半期決算を発表し、成長の鈍化と価格転嫁の限界が意識されて株価が急落した。供給は引き続き逼迫しているが、設備投資と研究開発費が利益を押し下げたと説明されている。福島事業所のTガラスクロス増産ラインの稼働は2026年末〜2027年初めの見通し。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
1,242億円
起点から2倍まで
58営業日
起点から10倍まで
657営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満—
速い安値から2倍まで77営業日以内当てはまる
急騰直近20日の上昇率が51%超当てはまる
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上当てはまる

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典

  1. EDINET DB: 日東紡績 FY2026 決算
  2. note: AIデータセンター関連銘柄「日東紡」を解説【2026年3月期1Q】
  3. ニュース(traders.co.jp): 日東紡
  4. ダイヤモンド・ザイ: 日東紡

型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 業績転換。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。