構造変化テーマ半導体向け超純水装置
野村マイクロ・サイエンス
半導体工場向け超純水装置の大手が、半導体投資の拡大で受注と利益を伸ばし、株価が約18倍になった。その後も上がり、2024年3月には起点の約108倍になった。
物語を読む起点からの最高倍率
108倍
2024年3月
- 10倍に到達
- 2020年10月
- 起点から到達まで
- 約4年8か月
値動き
2016年2月の66円から、2024年3月に5,750円。10倍の判定に使う起点から5年以内の最高は18.2倍で、その後も上がりました。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 66円2016年2月
- 2倍
- 142円2017年2月・起点から約1年
- 10倍
- 595円2020年10月・起点から約4年8か月
- 最高
- 5,750円2024年3月・108倍
- いま
- 3,800円2026年10月9日・76.5倍・最高から-29%
何が起きたか
起点の2016年2月は、超純水製造装置で国内大手の機械メーカーで、半導体や液晶の工場向けが主な顧客だった。1974年に米アクアメディア社の技術を導入して始めた事業で、顧客にはラピスやサムスン・オースティン、SKハイニックスなどがある。半導体投資の拡大を受けて、2021年3月期は売上高約304億円(44.2%増)、営業利益約40億円(約2.1倍)、営業利益率13.1%と大きく伸びた。2022年3月期以降も受注が積み上がり、2025年3月期は売上高964億円、営業利益154億円まで拡大した。半導体の設備投資サイクルとAI向け投資の拡大が重なったことが株価の評価を押し上げたとみられる。DBの10倍は2020年10月、ピークは2020年12月だが、後述のとおり2024年にさらに高い株価を記録している。
上昇を支えた柱
半導体工場の新設・増設に伴う超純水装置の受注が、売上と利益を押し上げたこと。
柱が折れる兆しとして見るもの
半導体メーカーの設備投資計画、受注残の推移、大型案件の一巡による業績の反動が出ていないかを見る。
2倍のころに見えていたサイン
2倍到達(2017年2月)のころの材料は確認できていない。業績面では、2021年3月期の期初予想が売上高310億円、営業利益39億円(約2.1倍)と、大幅な増益を見込んでいた。
年表
- 株価の起点となる安値(上場来安値64.8円とされる日)。
- 株価が起点から10倍に到達した。2021年3月期の増益見通しが背景にあるとみられる。
- 2021年3月期は売上高約304億円(44.2%増)、営業利益約40億円(約2.1倍)となった。
- 2023年3月期の売上高が496億円、営業利益が66億円に拡大した。
- 上場来高値6,370円(4月1日)をつけたとされる。DBのピークより後の日付。
- 2025年3月期の売上高964億円、営業利益154億円と過去最高になった。
- 2026年3月期は大型案件の反動で売上高562億円、営業利益67億円と減収減益になった。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2021年3月期概数(EDINET DBの億円表示)。営業利益率13.1% | 304億円 | 40億円 |
| 2022年3月期 | 319億円 | 44.3億円 |
| 2024年3月期 | 730.2億円 | 106.5億円 |
| 2025年3月期 | 963.6億円 | 153.7億円 |
| 2026年3月期2022年3月期以降の数字は松井証券の決算推移による | 562.5億円 | 66.7億円 |
ピークのあと
DBのピーク(2020年12月)の後も株価は上がり、松井証券の表示では上場来高値が2024年4月1日の6,370円、上場来安値が2016年2月16日の64.8円で、この間の倍率は約98倍にあたる。DBのピーク18.2倍とは合わないため、株価データまたは株式分割の調整に誤りがある可能性がある。業績は2024年3月期に売上高730億円・営業利益106億円、2025年3月期に964億円・154億円へ伸びた。2026年3月期は売上高562億円・営業利益67億円と大型案件の反動で減益になった。2027年3月期は営業利益150億円を見込むと報じられている(検索結果の要約)。
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 52億円
- 起点から2倍まで
- 246営業日
- 起点から10倍まで
- 1167営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | 当てはまる |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | — |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | 当てはまる |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | 当てはまる |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 市況循環。 背景の確からしさ: 低(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月10日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。