業績転換設備工事の利益率改善
クラフティア
九州の設備工事大手が採算管理の徹底で営業利益率を大きく上げ、太陽光発電も加わって、株価が約16倍になった。その後も上がり、2026年2月には起点の約43倍になった。
物語を読む起点からの最高倍率
43.0倍
2026年2月
- 10倍に到達
- 2016年5月
- 起点から到達まで
- 約3年5か月
値動き
2012年11月の338円から、2026年2月に10,565円。10倍の判定に使う起点から5年以内の最高は16.4倍で、その後も上がりました。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 338円2012年11月
- 2倍
- 666円2013年12月・起点から約1年
- 10倍
- 3,290円2016年5月・起点から約3年5か月
- 最高
- 10,565円2026年2月・43.0倍
- いま
- 7,839円2026年10月9日・32.7倍・最高から-24%
何が起きたか
起点の2012年11月は、旧社名の九電工として九州電力向けの配電線工事と電気・空調設備工事を手がける大手設備工事会社だった。営業利益率は2013年3月期の2.4%にとどまっていた。2013年4月に技術管理部を設けて採算を徹底的に見直した結果、営業利益率は2018年3月期に9.6%まで上がり、6期連続の増益になった。2016年3月期の第3四半期累計(2015年4〜12月)は営業利益147.3億円と前年同期の97.4億円から大きく増え、省エネ提案の強化と大都市圏の営業力強化、人員配置とコストの見直しが理由とされた。さらに2013年11月には鹿児島に国内最大級(当時)の七ツ島メガソーラー(7万kW)を建設し、再生可能エネルギー事業も加わった。増配と自社株消却などの株主還元も重なり、ピークは2017年10月だった。2024〜25年に社名をクラフティアへ変えた。
上昇を支えた柱
技術管理部の設置による採算の見直しで、売上が横ばいのまま営業利益率を大幅に引き上げたこと。
柱が折れる兆しとして見るもの
営業利益率の水準、受注した工事の採算悪化、配当方針の変更を決算で確認する。
2倍のころに見えていたサイン
2倍到達(2013年12月)のころの具体的な材料は確認できていない。業績面では、2014年3月期の営業利益が71.4億円で、直前の営業利益率2.4%の水準からの改善が始まる時期にあたる。
年表
- 技術管理部を設置し、採算の見直しを始めた。
- 七ツ島メガソーラー(鹿児島、7万kW)への出資と建設を進めた。当時国内最大級とされる。
- 2016年3月期の第3四半期累計の営業利益が147.3億円(前年同期97.4億円)と報じられた。
- 自己株式を取得し、消却した。
- 営業利益率が2.4%(2013年3月期)から9.6%(2018年3月期)に改善し、6期連続増益と報じられた。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2014年3月期経常利益89.1億円、純利益36.8億円。検索結果の要約による | 2,793.1億円 | 71.4億円 |
| 2018年3月期営業利益は13.0%増、経常利益373.4億円 | 3,608.7億円 | 347.3億円 |
| 2022年3月期 | 3,765.6億円 | 331.4億円 |
| 2025年3月期 | 4,739.5億円 | 413.9億円 |
| 2026年3月期2022年3月期以降の数字は松井証券の決算推移による | 4,761.2億円 | 546億円 |
ピークのあと
ピーク(2017年10月)後も業績は大きくは崩れず、営業利益は2018年3月期347.3億円から2026年3月期546.0億円まで増えた。売上高も2022年3月期3,766億円から2026年3月期4,761億円へ伸びた。ピーク後の株価の推移は今回確認していない。
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 458億円
- 起点から2倍まで
- 263営業日
- 起点から10倍まで
- 849営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | — |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | — |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | — |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | — |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
- データ・マックス: 九電工 営業利益率の改善(2018-07-12)
- データ・マックス: 九電工 第3四半期決算(2016-01-29)
- データ・マックス: クラフティア
- 松井証券: クラフティア 決算推移
型: 業績転換(赤字や低収益から、利益率が大きく改善した)。副次の型: 構造変化テーマ。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月10日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。