思惑・資本政策低位株

ウェルディッシュ

2901東証スタンダード · 食料品

赤字続きだった小型の食品会社が、2024年に中国企業との業務受託契約や黒字転換見通し、M&Aの動きを相次いで開示し、買い材料が重なって2024年11月に株価が起点の約11倍になった。

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起点からの最高倍率

11.5倍

2024年11月

10倍に到達
2024年11月
起点から到達まで
約4年7か月

値動き

2020年4月の86円から、2024年11月に990円。

1倍2倍3倍5倍10倍202120222023202420252026起点2倍10倍最高いま
1倍2倍3倍5倍10倍202120232025起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
86円2020年4月
2倍
173円2021年6月・起点から約1年2か月
10倍
870円2024年11月・起点から約4年7か月
最高
990円2024年11月・11.5倍
いま
127円2026年10月9日・1.5倍・最高から-87%

何が起きたか

起点の2020年4月ごろは、1957年創業の石垣食品を前身とする小型の食品会社で、麦茶・健康茶やビーフジャーキーを売りながら赤字が続いていた。2024年3月期は売上高20億円、営業損失1.2億円、純損失3.5億円で、11期連続の純損失と債務超過から継続企業の前提に疑義が付いていた。2024年に入ると、3月に化粧品販売のメディアートを子会社化し、5月に第三者割当増資を決議し、6月に社名をウェルディッシュへ改めて本社を港区へ移した。10月4日には中国の卸売企業との業務受託契約を発表し、3年間で約1億元の売上を見込むとしたため一時ストップ高となった。同月31日には2025年3月期の純損益を赤字予想から3億円の黒字へ上方修正し、35期ぶりの最高益になるとした。ただし利益の押し上げには債務免除益や子会社譲渡益などの特別利益が含まれ、売上自体は20億円前後で伸びていない。

上昇を支えた柱

中国向け業務受託契約やM&A基本合意といった材料の連続開示と、債務超過の解消を伴う資本政策への期待。

柱が折れる兆しとして見るもの

中国企業との契約が実際の売上として計上されているか(決算短信のセグメント売上)、特別利益を除いた営業損益が黒字を保てているか、新たな増資や株式交換による株式の希薄化がないかを見る。

年表

  1. 化粧品販売のメディアートを子会社化。2024年3月期は売上高20億円、営業損失1.2億円で、11期連続の純損失と債務超過から継続企業の前提に疑義が付いた。
  2. 取締役会で第三者割当による新株式の発行を決議。債務超過の解消を見込むとされた。
  3. 社名を石垣食品からウェルディッシュへ変更し、本社を東京都港区白金台へ移転。
  4. 10月4日、中国の卸売企業と、保有する商標権を使った化粧品・健康食品の企画・販売・コンサルティングの業務受託契約を締結したと発表。3年間で約1億元の売上を見込むとして一時ストップ高。10月31日には2025年3月期の純損益を赤字から3億円の黒字へ上方修正。
  5. 11月8日に上場来高値997円を付けた。11月21日にはグランドルーフの全株取得を目的とする基本合意書を締結。
  6. 12月26日、ハーバーリンクスの全株取得を目的とする基本合意書を締結。
  7. グランドルーフを連結子会社化。2025年3月期は売上高約20億円で、営業損益と純損益が黒字に転じた。
  8. IMGホールディングスと株式交換契約を締結(2025年7月には決算期を3月から8月へ変更済み)。

業績

期売上高営業利益
2021年3月期出典サイトの丸め値。営業損失は94百万円28億円-0.9億円
2023年3月期出典サイトの丸め値30億円-1億円
2024年3月期売上は前期比32.3%減。純損失3.5億円20.2億円-1.2億円
2025年3月期出典サイトの丸め値。純利益は約4億円だが、債務免除益や子会社譲渡益などの特別利益を含む20億円2億円

ピークのあと

ピーク(2024年11月8日、上場来高値997円)の後も、2024年11月にグランドルーフ、12月にハーバーリンクスの全株取得を目的とする基本合意書を結び、2025年3月にグランドルーフを子会社化した。2025年7月には決算期を3月から8月へ変更し、メディアートとグランドルーフを吸収合併した。2025年10月にはIMGホールディングスと株式交換契約を結んだ。株価の推移はこの調査では確認できていない。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
48億円
起点から2倍まで
287営業日
起点から10倍まで
1123営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満当てはまる
速い安値から2倍まで77営業日以内—
急騰直近20日の上昇率が51%超—
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上—

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典

  1. 株探: ウェルディッシュ、中国卸売企業と協業(2024-10-04)
  2. 株探: ウェルディッシュ 25年3月期の最終損益を黒字に上方修正(2024-10-31)
  3. EDINET DB: ウェルディッシュ 有価証券報告書テキスト(FY2024)
  4. EDINET DB: ウェルディッシュ 沿革
  5. EDINET DB: ウェルディッシュ 業績推移

型: 思惑・資本政策(業績より、材料・資本政策・需給で株価が動いた)。副次の型: 業績転換。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。