構造変化テーマ航空機エンジン部品

AeroEdge

7409東証グロース · 輸送用機器

旅客機エンジンLEAP向けチタンアルミ製タービンブレードのニッチ首位として、2026年初から航空機部品の世界的な供給不足と事業多角化への期待が高まり、2024年9月の安値から約1年5カ月で株価が約10倍になった。

物語を読む

起点からの最高倍率

10.5倍

2026年2月

10倍に到達
2026年2月
起点から到達まで
約1年4か月

値動き

2024年9月の1,592円から、2026年2月に5,560円(途中で株式分割あり)。

1倍2倍3倍5倍10倍20252026分割分割起点2倍10倍最高いま
1倍2倍3倍5倍10倍20252026分割分割起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

物語を読む
起点(安値)
1,592円2024年9月
2倍
3,275円2025年7月・起点から約10か月
10倍
5,380円2026年2月・起点から約1年4か月・分割後の値
最高
5,560円2026年2月・10.5倍・分割後の値
いま
1,376円2026年10月9日・5.2倍・最高から-50%・分割後の値

何が起きたか

起点の2024年9月は、2024年7月に東証グロースへ上場した直後の小型株だった。主力はチタンアルミ製の低圧タービンブレードで、仏サフランのLEAPエンジン向けに量産加工する1社依存の会社だった。2025年6月期は売上高36億円、営業利益6.6億円(前期比7%減)にとどまったが、エアバス向けの増加で会社予想を上回る着地となった。2025年2月には、サフラン以外の大手航空機関連メーカーと新たな長期契約を結んだと公表し、1社依存からの脱却が材料になった。2026年に入ると、大発会の1月5日に外資系証券の新規強気評価でストップ高水準まで買われ、1月下旬には「航空機部品のニッチトップ」として個人投資家向けの注目銘柄記事も出た。業績の裏付けは売上高50.8億円・営業利益11.5億円(2026年6月期)と規模は小さく、実績に比べて期待が先行した上昇とみられる。

上昇を支えた柱

LEAPエンジン向けタービンブレードの量産実績に加え、サフラン以外の顧客との新規契約と量産品目の拡大で、1社依存の小型株から成長企業へ見られ方が変わったこと。

柱が折れる兆しとして見るもの

航空機エンジンの生産量(エアバスの納入ペース)と、新規契約品の量産開始時期・立ち上がり費用を決算ごとに確認する。会社予想の営業利益(2027年6月期15.5億円)に対して株価の評価が高すぎないかも見る。

2倍のころに見えていたサイン

2025年2月19日の中間決算説明会で、サフラン以外の大手メーカーとの長期契約を公表し、2027年6月期に3億〜5億円の営業利益上積みを目指すとした。2025年8月の2025年6月期決算では、エアバス向けの増加と円安で一転増益の着地になったと報じられた。2倍到達(2025年7月)の時点で確認できた具体的な個別材料はこれらの先行シグナルにとどまる。

年表

  1. 東証グロースに上場(7月4日)。LEAP向けチタンアルミ製タービンブレードの量産加工が主力。
  2. 中間決算説明会(2月19日)でサフラン以外の大手航空機関連メーカーとの長期契約を公表。2027年6月期に営業利益3億〜5億円の上積みを目指す。
  3. 2025年6月期決算(8月14日)。売上高36億円(前期比8%増)、営業利益6.6億円(同7%減)。エアバス向けが増えて一転増益と報じられた。
  4. 大発会の1月5日、外資系証券の新規強気評価でストップ高水準の2,626円(分割調整前の表示とみられる)まで上昇。1月下旬には航空機部品のニッチトップとして注目銘柄に取り上げられた。
  5. 2月25日に年初来・上場来高値を付けてピーク。
  6. 航空部品加工会社の買収と防衛分野への進出を発表し、株価は大幅反発したと報じられた。
  7. 2026年6月期決算(8月13日)。売上高50.8億円(前期比41%増)、営業利益11.5億円(同75%増)、2027年6月期は営業利益15.5億円を予想。

業績

期売上高営業利益
2023年6月期前期は営業赤字(2022年6月期 -1.2億円)から黒字転換した期29.2億円4.8億円
2024年6月期上場した期33.5億円7.1億円
2025年6月期営業利益は新案件の人材先行採用で前期比7%減36億円6.6億円
2026年6月期売上高は前期比41%増、営業利益は同75%増50.8億円11.5億円
2027年6月期(会社予想)2026年8月13日時点の会社予想79.5億円15.5億円

ピークのあと

ピーク(2026年2月25日)の後、2026年5月に航空部品加工会社の買収と防衛分野への進出を発表し、株価は大幅反発したと報じられた。2026年8月13日の決算では2026年6月期の売上高50.8億円(前期比41%増)、営業利益11.5億円(同75%増)で、2027年6月期は売上高79.5億円、営業利益15.5億円を見込む。2026年10月9日時点の株価は1,376円で、ピーク付近の水準からは大きく下がっている。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
131億円
起点から2倍まで
210営業日
起点から10倍まで
343営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満—
速い安値から2倍まで77営業日以内—
急騰直近20日の上昇率が51%超—
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上当てはまる

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典