構造変化テーマ造船

名村造船所

7014東証スタンダード · 輸送用機器

赤字続きだった造船会社が、世界的な船舶更新需要と造船所の供給不足、円安、政府の造船再生策で利益率を大きく改善し、約39倍まで上昇した。

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起点からの最高倍率

40.7倍

2026年2月

10倍に到達
2024年1月
起点から到達まで
約3年2か月

値動き

2020年10月の147円から、2026年2月に5,630円。

1倍2倍3倍5倍10倍20倍30倍202120222023202420252026起点2倍10倍最高いま
1倍2倍5倍10倍20倍202120232025起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
147円2020年10月
2倍
302円2022年3月・起点から約1年4か月
10倍
1,447円2024年1月・起点から約3年2か月
最高
5,630円2026年2月・40.7倍
いま
4,630円2026年10月9日・33.9倍・最高から-17%

何が起きたか

起点の2020年10月ごろは、ばら積み船などを建造する中堅造船所で、造船市況の低迷から赤字期が続いていた。その後、船舶の更新需要、造船所の供給制約、大型船へのプロダクトミックス転換、円安が重なって利益率が改善し、2024年11月には2025年3月期の営業利益予想を180億円から240億円へ上方修正し、11期ぶりの過去最高益となる見通しを示した。2025年には米国の中国船舶への入港料計画(4月)、国立造船所の建設検討報道(6月)、経済安保の新組織報道とJPX日経400採用(8月)など、政策・国策テーマの材料が重なって上場来高値を繰り返し更新した。2025年10月には造船業界の3,500億円の設備投資報道で一時ストップ高となった。業績の改善に、国の造船再生策への期待が上乗せされたとみられる。

上昇を支えた柱

世界的な船舶更新需要と造船所の供給制約で受注が高水準となり、大型船への転換と円安で営業利益率が急上昇したこと、および国の造船再生策への期待。

柱が折れる兆しとして見るもの

新造船の受注残と船価の動き、鋼材など原材料費の上昇による利益率の低下、円高、政府支援策の具体化の遅れを決算と受注状況で確認する。

2倍のころに見えていたサイン

2022年3月の2倍到達のころに外から見えていた具体的なサイン(受注・黒字化など)は、今回の調査では確認できなかった。なお2023年12月20日には、社長の発言をきっかけに株価が2割以上上げたと報じられている。

年表

  1. 12月20日、社長の発言をきっかけに株価が2割以上上昇したと報じられた。
  2. 2025年3月期の営業利益予想を180億円から240億円へ上方修正し、11期ぶりの過去最高益見通しとした。年間配当も30円から35円へ増額。
  3. 米政権が中国船舶に入港料を課す計画を発表したと報じられ、株価が9.6%上昇した。
  4. 政府・自民党が国立造船所の建設を検討との報道(6月20日)、アナリストの新規買い推奨(6月25日)で上場来高値を更新。
  5. 国土交通省に経済安保の新組織を置くとの報道とJPX日経400への採用で、8月25日に13.44%高、上場来高値を更新。
  6. 造船業界が約3,500億円の設備投資を表明するとの報道(10月23日)で、終値4,410円(14.84%高)、一時ストップ高。10月28日にピーク。
  7. 佐賀県伊万里湾に大型船向けの新ドックを設ける計画が報じられた(8月20日)。2027年3月期第1四半期は営業利益が前年同期比70.3%増。

業績

期売上高営業利益
2025年3月期(2024年11月の会社予想)上方修正後の予想。上期の経常利益は前年同期比61.0%増の145億円。実績値は未確認1,550億円240億円
2027年3月期第1四半期(4〜6月)3カ月分。営業利益率は約22.5%、新造船事業の営業利益率は約28.5%436億円98億円

ピークのあと

ピーク(2025年10月28日)後も、2026年8月20日に佐賀県伊万里湾へ2035年までに大型船向けの新ドックを設ける計画が報じられ、造船株に買いが波及した。2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は売上高436億円(前年同期比19.5%増)、営業利益98億円(同70.3%増)、新造船の受注残は約4,777億円(51隻、同13.7%増)と好調だった。ピーク後の株価水準は今回確認できなかった。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
210億円
起点から2倍まで
326営業日
起点から10倍まで
787営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満—
速い安値から2倍まで77営業日以内—
急騰直近20日の上昇率が51%超当てはまる
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上当てはまる

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典

  1. 株探: 名村造船所 業績予想を上方修正(2024-11-12)
  2. PayPay証券: 名村造船所 +14.84% 造船業界の大型設備投資報道(2025-10-23)
  3. PayPay証券: 名村造船所 +13.44% 経済安保の新組織設置報道とJPX日経400採用(2025-08-25)
  4. PayPay証券: 名村造船所 +18.53% アナリストが新たに買い推奨(2025-06-25)
  5. 東西ブログ: 名村造船所が上がる理由(2026年8月)

型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 市況循環、業績転換。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。