構造変化テーマAIデータセンター

関電工

1942東証プライム · 建設業

AIデータセンターと半導体工場の建設ラッシュで電気設備工事の受注と利益率が急改善し、営業利益が2022年3月期の306億円から2026年3月期の831億円へ約2.7倍になって、2022年6月の安値から約3年11カ月で株価が10倍になった。

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起点からの最高倍率

10.4倍

2026年5月

10倍に到達
2026年5月
起点から到達まで
約3年10か月

値動き

2022年6月の794円から、2026年5月に7,346円。

1倍2倍3倍5倍10倍2023202420252026起点2倍10倍最高いま
1倍2倍3倍5倍10倍20232025起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
794円2022年6月
2倍
1,522円2024年1月・起点から約1年7か月
10倍
7,165円2026年5月・起点から約3年10か月
最高
7,346円2026年5月・10.4倍
いま
5,328円2026年10月9日・7.6倍・最高から-27%

何が起きたか

起点の2022年6月は、東京電力エリアを地盤とする電気設備工事の大手で、売上高は約4,956億円、営業利益率は6%台と、利益が伸びにくい公共・民間工事が中心の安定株と見られていた。2024年3月期から営業利益が25%増、2025年3月期に42.5%増、2026年3月期にも42.5%増と加速し、営業利益率は11.2%まで上がった。背景は、AIの普及によるデータセンター建設と、半導体工場の国内回帰による電気設備工事の需要増で、原価率が91.5%から83.7%に下がったことが大きい。2026年4月の決算では中期計画の目標を1年前倒しで超え、年間配当を82円から124円へ増やし、300億円の自社株買いも打ち出した。関電工と同業のきんでん(1944)がともに年初から2倍超になったと報じられており(報道の時期は未確認)、市場が「AI時代の電力インフラ」の受け皿として再評価したことが10倍の背景とみられる。

上昇を支えた柱

データセンター・半導体工場向けの電気設備工事の需要が強く、工事の原価率が下がって営業利益率が11%台まで上がったこと。

柱が折れる兆しとして見るもの

ハイパースケーラーのデータセンター投資や国内の半導体工場投資の減速、資材・人件費の上昇による原価率の悪化を、四半期決算の受注高・営業利益率と、会社が掲げる2027年3月期の目標(売上高7,800億円・営業利益900億円)の進み方で確認する。

2倍のころに見えていたサイン

2倍到達(2024年1月)の時点では、営業利益が2022年3月期306億円から2023年3月期327億円へ微増にとどまり、はっきりしたサインは今回確認できなかった。その後の2024年3月期に営業利益が前期比25%増の409億円となり、増益加速が数字で確認できるようになった。

年表

  1. 2024年3月期決算。営業利益が前期比25%増の409億円となり、増益の加速が数字で確認できるようになった。
  2. 2025年3月期決算。営業利益が前期比42.5%増の583億円。
  3. 2026年3月期の業績予想と配当予想を上方修正(1月29日)。株価は後場に急上昇した。
  4. 2026年3月期決算(4月28日)。売上高7,420億円(前期比10.4%増)、営業利益831億円(同42.5%増)。中期計画の目標を1年前倒しで達成し、年間配当82円から124円へ増配、300億円の自社株買いを発表。
  5. 5月11日に10倍に到達し、5月12日に上場来高値7,460円でピーク。

業績

期売上高営業利益
2022年3月期売上高は前期比10.9%減4,956億円306億円
2023年3月期5,416億円327億円
2024年3月期営業利益は前期比25%増5,984億円409億円
2025年3月期営業利益は前期比42.5%増6,719億円583億円
2026年3月期営業利益は前期比42.5%増、営業利益率11.2%。2027年3月期の会社予想は売上高7,800億円・営業利益900億円7,420億円831億円

ピークのあと

ピーク(2026年5月12日、上場来高値7,460円)の後の値動きは詳しく確認できなかった。検索サイトの表示では、2026年10月時点の株価は5,500円前後とみられ、ピークから2割台の下落になる。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
2,915億円
起点から2倍まで
397営業日
起点から10倍まで
949営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満—
速い安値から2倍まで77営業日以内—
急騰直近20日の上昇率が51%超—
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上—

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典

  1. The社史: 関電工の売上・業績推移
  2. note(やましゃん@投資): 関電工 2026年3月期決算 中計目標を1年前倒し達成
  3. みんかぶ: 関電工が後場急上昇、26年3月期業績予想及び配当予想を上方修正(2026-01-29)
  4. 日本経済新聞: 関電工の2026年3月期、純利益8.5%増
  5. Newsweek日本版: きんでん・関電工などAIブームで電気設備工事株が上昇
  6. 官報決算データベース: 関電工 2026年3月期 決算短信

型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 業績転換。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。