業績転換米国ラーメンスープ

和弘食品

2813東証スタンダード · 食料品

北海道発の業務用ラーメンスープ・たれメーカーが、米国子会社の急成長とコスト構造改革で2021年3月期の営業赤字から2025年3月期に営業利益16億円・利益率9.8%まで改善し、株価が約10倍になった。

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起点からの最高倍率

10.1倍

2024年6月

10倍に到達
2024年6月
起点から到達まで
約4年3か月

値動き

2020年3月の2,300円から、2024年6月に7,190円(途中で株式分割あり)。

1倍2倍3倍5倍10倍202120222023202420252026分割起点2倍10倍・最高いま
1倍2倍3倍5倍10倍202120232025分割起点2倍10倍・最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
2,300円2020年3月
2倍
4,515円2022年8月・起点から約2年4か月
10倍
7,190円2024年6月・起点から約4年3か月・分割後の値
最高
7,190円2024年6月・10.1倍・分割後の値
いま
3,935円2026年10月9日・5.8倍・最高から-43%・分割後の値

何が起きたか

起点の2020年3月は、ラーメンスープ・たれを飲食店向けに作る北海道の小型メーカーで、新型コロナで外食需要が落ち込み、2021年3月期は売上99.8億円・営業損失2.4億円(連結)だった。転機は米国子会社WAKOU USAで、現地ラーメンチェーン向けの売上が2020年度の8億円から2023年度の37億円へ約4.5倍になり、米国の営業利益率は20%台後半に達した。2022年3月期に営業利益4.6億円と黒字化し、2023年3月期に9.7億円、2024年3月期に14.9億円と倍々で増え、利益率が7.2%から9.7%に上がった。会社は2023年度から中期経営計画「ザ・グレートリセット」で国内のコスト構造を見直し、利益が出る構造への転換を進めている。2024年2月に通期予想を営業利益9.2億円から14.5億円へ引き上げ、5月の決算でも営業利益が前期比53.1%増となったことなどから、株価は2024年6月に上場来高値の7,570円(26日)まで上昇した。6月の急伸の直接の材料は確認できなかった。

上昇を支えた柱

米国のラーメン市場の拡大を受けた米国子会社の売上増(約4.5倍)と、国内のコスト構造改革による営業利益率の改善。

柱が折れる兆しとして見るもの

米国ラーメン需要の伸びの鈍化、為替(円安ドル高の追い風)の反転、原材料高を価格に転嫁できているかを、米国セグメントの売上成長率と営業利益率、全社の営業利益率で確認する。

2倍のころに見えていたサイン

2022年8月の2倍到達のころ、2022年3月期は営業利益4.6億円で前期の赤字から黒字化しており、米国の売上は前年の約2.5倍(20.6億円)に伸びていた。赤字を脱しつつあることが決算から見えていた。2倍到達日と直接結び付く単独の材料までは確認できなかった。

年表

  1. 新型コロナによる相場急落で起点の安値を付けた(3月19日)。2021年3月期は米国売上の減少などもあり営業赤字2.4億円。
  2. 2022年3月期に営業利益4.6億円と黒字化。米国子会社の売上は前期の2.5倍の約20.6億円に伸びた。
  3. 株価が起点の2倍に到達した(8月10日)。
  4. 2024年3月期の通期予想を修正し、営業利益を9.2億円から14.5億円に引き上げた(2月14日)。原材料高の中でも価格改定や新規品への切替えが順調で、円安ドル高も寄与した。
  5. 2024年3月期決算を発表。売上154.2億円(前期比14.2%増)、営業利益14.9億円(同53.1%増)。
  6. 6月25日に起点の約10.1倍に到達し、26日に上場来高値7,570円を付けた。
  7. 2025年3月期決算。売上162.5億円、営業利益15.9億円で増収増益だが、利益の伸びは鈍化した。

業績

期売上高営業利益
2021年3月期新型コロナの影響で赤字99.8億円-2.4億円
2022年3月期米国の売上が約2.5倍に伸びて黒字化114.9億円4.6億円
2023年3月期135億円9.7億円
2024年3月期営業利益率9.7%154.2億円14.9億円
2025年3月期営業利益率9.8%162.5億円15.9億円

ピークのあと

ピーク(2024年6月25日)の後、2025年3月期は売上162.5億円(前期比5.4%増)・営業利益15.9億円と増収増益だったが、2026年3月期は売上173.4億円・営業利益15.7億円と営業利益は横ばいになった。2027年3月期は営業利益15.5億円の予想で微減。株価は2024年の高値から大きく下がり、2026年10月9日時点で3,935円(2026年の安値3,140円、高値4,140円)となっている。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
38億円
起点から2倍まで
584営業日
起点から10倍まで
1043営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満当てはまる
速い安値から2倍まで77営業日以内—
急騰直近20日の上昇率が51%超—
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上—

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典

  1. 和弘食品 札証IR個人投資家向け会社説明会資料(2025-05-30)
  2. JPX: 和弘食品 業績予想の修正(2024-02-14)
  3. JPX: 和弘食品 2024年3月期 決算短信
  4. 日本経済新聞: 和弘食品 過去10年間の株価推移
  5. 株予報: 和弘食品(2813)の業績推移

型: 業績転換(赤字や低収益から、利益率が大きく改善した)。副次の型: 高成長。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。