業績転換スポーツシューズ
アシックス
コロナ禍で赤字に陥ったスポーツ用品大手が、ランニングシューズとオニツカタイガーへの集中で営業利益を2020年の赤字から2025年の約1,425億円まで伸ばし、株価が最高で約31倍になった。
物語を読む起点からの最高倍率
31.3倍
2026年8月
- 10倍に到達
- 2024年3月
- 起点から到達まで
- 約4年
値動き
2020年3月の724円から、2026年8月に5,281円(途中で株式分割あり)。10倍の判定に使う起点から5年以内の最高は22.3倍で、その後も上がりました。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 724円2020年3月
- 2倍
- 1,457円2020年8月・起点から約4か月
- 10倍
- 6,983円2024年3月・起点から約4年
- 最高
- 5,281円2026年8月・31.3倍・分割後の値
- いま
- 4,452円2026年10月9日・26.4倍・最高から-16%・分割後の値
何が起きたか
起点の2020年3月は新型コロナの相場急落で、2020年12月期は売上高3,288億円(前期比13.0%減)、営業損失40億円と赤字に沈んだ。会社は2018年12月期の赤字を機に、不採算店舗の閉鎖や野球用品などの撤退を進め、ランニングシューズに経営資源を集める改革を始めていた。2021年12月期に営業利益219億円へ黒字転換し、2022年340億円、2023年542億円、2024年1,001億円と毎年大きく伸びた。成長の中心はパフォーマンスランニングと、高級ブランドのオニツカタイガーを含むスポーツスタイルで、IR活動の強化や政策保有株の解消で海外機関投資家の比率も高まった。2025年12月期の売上高は8,109億円、営業利益は1,425億円だった。
上昇を支えた柱
ランニングシューズとオニツカタイガーの販売拡大で、売上高と営業利益率が上がり続けたこと(営業利益率は2021年の約5%から2025年に約18%)。
柱が折れる兆しとして見るもの
ランニングとオニツカタイガーの前年比成長率の鈍化、米国の関税や為替による利益率の低下、会社予想の上方修正の頻度の低下を、四半期決算で確認する。
年表
- コロナによる相場急落で安値。2020年12月期は営業損失40億円の赤字(売上高3,288億円、前期比13.0%減)。
- 2021年12月期第2四半期決算(8月13日)。売上高2,095億円、営業利益240億円で黒字転換。新作シューズ「メタスピード」が好調で、東京五輪関連商品も売れた。
- 2024年12月期の業績予想を上方修正(売上高5,900億円、営業利益580億円)し、配当70円への増額と自社株買いも発表。2月13日にストップ高(5,480円)。
- 1株を4株とする株式分割を実施(7月1日)。2024年は3度のストップ高を記録した。
- 2025年12月期の予想(営業利益1,200億円、20%増)と700万株・200億円の自社株買いを発表(2月14日)。株価は4.98%上昇した。
- 通期予想を営業利益1,360億円へ上方修正し、増配も発表(8月13日)。株価は17.93%高で上場来高値を更新した。
- 2025年12月期決算を発表(2月13日)。売上高8,109億円、営業利益1,425億円。2026年12月期は営業利益1,710億円を見込む。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2020年12月期コロナ禍で赤字。前期(2019年12月期)の営業利益は106億円 | 3,288億円 | -39.5億円 |
| 2021年12月期 | 4,041億円 | 219.5億円 |
| 2023年12月期 | 5,705億円 | 542.2億円 |
| 2024年12月期3年連続で過去最高 | 6,785億円 | 1,001.1億円 |
| 2025年12月期営業利益は前期比42.4%増 | 8,109億円 | 1,425.2億円 |
ピークのあと
DBのピーク(2025年2月17日)の後も業績は伸び、2025年8月13日には通期予想を営業利益1,360億円へ上方修正して株価が17.9%上昇し、上場来高値を更新した。2026年2月13日の2025年12月期決算は営業利益1,425億円で、2026年12月期は1,710億円(20.0%増)を見込む。2026年5月に上場来高値5,149円を付けたとの報道もあるが、確認は1件にとどまる。
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 2,580億円
- 起点から2倍まで
- 97営業日
- 起点から10倍まで
- 979営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | — |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | — |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | — |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | — |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
- 松井証券: アシックス 決算推移
- Business Insider: アシックスのIR改革と時価総額8倍
- 株探: 話題株ピックアップ(2024-02-13 アシックスがストップ高)
- PayPay証券: アシックス +17.93% 上方修正と増配(2025-08-13)
- PayPay証券: アシックス +4.98% 過去最高益見通しと自社株買い(2025-02-14)
- ファッションスナップ: アシックス 2025年12月期決算
- ファッションスナップ: アシックス 2021年12月期第2四半期
型: 業績転換(赤字や低収益から、利益率が大きく改善した)。副次の型: 高成長。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。