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3778東証プライム · 情報・通信業

2023年11月に政府クラウド事業者へ日本企業として初めて選定され、生成AI向けGPUクラウドの期待も重なって、2024年3月上旬までに株価が約30倍になった。

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起点からの最高倍率

29.6倍

2024年3月

10倍に到達
2024年1月
起点から到達まで
約3年10か月

値動き

2020年3月の354円から、2024年3月に10,270円。

1倍2倍3倍5倍10倍20倍30倍202120222023202420252026起点2倍10倍最高いま
1倍2倍5倍10倍20倍202120232025起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
354円2020年3月
2倍
750円2020年9月・起点から約5か月
10倍
3,595円2024年1月・起点から約3年10か月
最高
10,270円2024年3月・29.6倍
いま
3,780円2026年10月9日・10.9倍・最高から-63%

何が起きたか

起点の2020年3月ごろは、国内のデータセンター・クラウド事業者で、2023年3月期の売上高は206億円、営業利益は11億円規模の中堅企業だった。2023年11月に政府クラウド(ガバメントクラウド)の提供事業者として日本企業で初めて条件付きで採択され、12月にはNVIDIAのCEOが提携の意向を示したと報じられ、AIインフラ銘柄として見直された。2024年1月にNVIDIA製GPUを使う生成AI向けクラウドサービスを開始し、1月4日の終値2,165円から1月17日にはストップ高の4,295円まで約2週間でほぼ倍増した。2023年の東証プライムの値上がり率は約344%で首位となり、2024年3月上旬には一時10,980円を付けた。上昇の中心は業績の実績ではなく、政府クラウドとAI向け需要への期待だったとみられる。

上昇を支えた柱

政府クラウド採択と生成AI向けGPUクラウドにより、国産のAIインフラ事業者として将来の売上が大きく伸びるという期待。

柱が折れる兆しとして見るもの

GPUクラウドの稼働率・売上と、GPU追加投資に伴う減価償却費や借入が利益を圧迫していないかを、四半期決算の営業利益率と設備投資額で確認する。

2倍のころに見えていたサイン

2020年9月の2倍到達のころに外から見えていた具体的なサイン(決算・修正など)は、今回の調査では確認できなかった。

年表

  1. 政府クラウドの提供事業者として、日本企業で初めて条件付きで採択された。
  2. NVIDIAのCEOが提携の意向を示したと報じられ、株価が上昇。2023年の東証プライム値上がり率は約344%で首位。
  3. NVIDIA製GPUを使う生成AI向けクラウドサービスを開始。1月17日にストップ高(終値4,295円)、上場来高値を更新。
  4. 3月上旬に一時10,980円を付け、3月7日にピーク。
  5. 2025年3月期の売上高予想を290億円から310億円へ、純利益予想を15.5億円から21億円へ上方修正。株価は前日比11.86%高。
  6. 2025年3月期は売上高290億円(前期比32.9%増)、営業利益26億円。GPUクラウドの売上は約63億円。
  7. 2026年3月期は売上高353億円(前期比12.4%増)ながら営業損失4億円と赤字に転じた。

業績

期売上高営業利益
2023年3月期売上高20,622百万円、営業利益1,093百万円206億円11億円
2024年3月期売上高21,826百万円、営業利益884百万円(前期比19.1%減)218億円9億円
2025年3月期GPUクラウドの売上が約63億円。営業利益は前期比193.9%増290億円26億円
2026年3月期売上高35,301百万円、営業損失403百万円。AI投資が先行353億円-4億円

ピークのあと

ピーク(2024年3月7日)後も事業は拡大し、2025年1月には2025年3月期の売上高予想を290億円から310億円へ、純利益予想を15.5億円から21億円へ上方修正した(H100 GPU 800基の追加投資が寄与)。一方、2026年3月期は売上高353億円と過去最高ながら営業損失4億円となり、AI投資が先行して利益が出ない形になった。株価は2026年6月1日時点で3,025円とされ、ピーク時の10,980円から大きく下げている。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
278億円
起点から2倍まで
122営業日
起点から10倍まで
938営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満—
速い安値から2倍まで77営業日以内—
急騰直近20日の上昇率が51%超—
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上当てはまる

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典

  1. Business Insider Japan: さくらインターネット株価上昇の経緯
  2. PayPay証券: さくらインターネット +11.86% 生成AI向けGPUクラウドで上方修正(2025-01-31)
  3. さくらインターネット 2024年3月期 決算短信(JPX)
  4. 松井証券: さくらインターネット 決算
  5. ブリッジサロン: さくらインターネット レポート(2026-06)

型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 高成長、思惑・資本政策。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。