思惑・資本政策猛暑・熱中症対策
リベルタ
冷感衣料「FREEZETECH」の販売拡大と猛暑・熱中症対策の義務化への期待に、北米展開や株主向け記念品が重なり、利益が伸びないまま株価が2022年3月から2025年1月に約29倍になった。
物語を読む起点からの最高倍率
28.9倍
2025年1月
- 10倍に到達
- 2024年12月
- 起点から到達まで
- 約2年9か月
値動き
2022年3月の469円から、2025年1月に6,390円(途中で株式分割あり)。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 469円2022年3月
- 2倍
- 1,010円2024年5月・起点から約2年2か月
- 10倍
- 2,300円2024年12月・起点から約2年9か月・分割後の値
- 最高
- 6,390円2025年1月・28.9倍・分割後の値
- いま
- 201円2026年10月9日・4.6倍・最高から-84%・分割後の値
何が起きたか
起点の2022年3月ごろは、化粧品・日用品のほか冷感衣料「FREEZETECH(氷撃)」などを扱う小型の会社で、2022年12月期は売上66億円、営業利益1.7億円だった。FREEZETECHは売上が発売初年度の約43倍まで伸びたとされ、売上は2024年12月期に86億円、2025年12月期に100億円と伸びた。ただし営業利益は2021年12月期の2.5億円から2024年12月期の0.7億円へ減り、利益の裏付けは弱かった。株価は気温と結びついて動いた。2024年5月に株式分割を決議し、固体ポリマー型温度調節材料を使う「氷撃α」を発表した後に2倍になり、7月には猛暑対策商品の好調と株主向け記念品の贈呈で4日連続のストップ高となった。12月にはカナダ企業との独占販売代理店契約(12月11日)などで北米展開が材料視され、12月23日に値上がり率1位となった。
上昇を支えた柱
夏の猛暑と熱中症対策への関心を受けた冷感衣料FREEZETECHの販売拡大と、北米を含む海外展開への期待。
柱が折れる兆しとして見るもの
冷夏や猛暑日の少なさで販売が計画を下回ること、店舗数の拡大が1店舗あたり販売の伸びにつながっているか、営業利益が売上の伸びに追いついているかを、四半期決算で確認する。
2倍のころに見えていたサイン
2倍到達のころ(2024年5月)は、5月15日に株式分割を決議し、5月21日にFREEZETECHの新製品「氷撃α」(世界初の固体ポリマー型温度調節材料)を6月下旬に発売すると発表した時期にあたる。4月23日にはペルチェデバイス搭載の充電式氷嚢ベストも発表していた。
年表
- 5月15日に株式分割を決議。5月21日に氷撃αを6月下旬に発売すると発表。
- 猛暑対策商品の好調による業績上振れ期待と、株主向けの抽選式記念品の贈呈で4日連続のストップ高(7月16〜19日の週)。
- 11月14日、米国の連結子会社LIBERTA USA INC.の増資を決議(FREEZETECHの北米展開が目的)。
- 12月11日、米国子会社がカナダのCIMA社と独占販売代理店契約を結んだと発表(警察・消防分野を想定)。株価は+10.9%。12月23日の前場に値上がり率1位。
- 1月7日に株価がピークを付けた(DBの値)。
- 全国初の猛暑日と熱中症対策の義務化(6月から)を受けて、5月22日にストップ高。
- 9月12日、2025年12月31日を基準日とする1株を5株とする株式分割を決議。
- 2026年12月期の連結業績予想を下方修正(売上132億円から105億円、営業損益を黒字3.5億円から赤字4.2億円へ)。期末配当は2円から無配に。株価はストップ安水準。月は出典から推定。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2021年12月期起点の前期 | 50.3億円 | 2.5億円 |
| 2022年12月期 | 66.4億円 | 1.7億円 |
| 2023年12月期 | 70.9億円 | 1.7億円 |
| 2024年12月期売上は伸びたが営業利益は減少。純損失0.2億円 | 86.4億円 | 0.7億円 |
| 2025年12月期営業利益は前期比87%増 | 100.3億円 | 1.3億円 |
ピークのあと
ピーク(2025年1月7日)の後、2025年5月22日には全国初の猛暑日と企業の熱中症対策義務化(6月から)を受けてストップ高(1,637円、+22.4%)になった。2025年12月期の売上は100億円に伸びたが営業利益は1.3億円にとどまった。2025年9月に1株を5株とする株式分割を決議し、2026年3月には行使価額修正条項付の新株予約権をSMBC日興証券に割り当てた。2026年12月期の予想は、6月の猛暑日が前年より少なくFREEZETECHが計画を下回ったことなどから、売上132億円から105億円、営業損益は3.5億円の黒字から4.2億円の赤字へ下方修正され、株価はストップ安水準になった。
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 30億円
- 起点から2倍まで
- 539営業日
- 起点から10倍まで
- 685営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | 当てはまる |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | — |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | — |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | — |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
- 株探: リベルタ ストップ高(2025-05-22)
- 株探: 週間ホットストック リベルタ 4連続ストップ高(2024-07)
- 株探: リベルタ 値上がり率ランキング(2024-12-23)
- 株探: リベルタ カナダ企業と独占販売代理店契約(2024-12-11)
- 松井証券: リベルタ 決算(年度別)
- 松井証券: リベルタ 業績予想の下方修正(2026年12月期)
型: 思惑・資本政策(業績より、材料・資本政策・需給で株価が動いた)。副次の型: 新製品・ヒット。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。