思惑・資本政策ビットコイン保有

メタプラネット

3350東証スタンダード · 卸売業

赤字のホテル・暗号資産関連の小型株が、2024年4月にビットコインを財務資産として買い増す戦略へ転換し、新株予約権などで調達した資金で保有量を増やして株価が約60倍になった。

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起点からの最高倍率

61.1倍

2025年6月

10倍に到達
2024年12月
起点から到達まで
約2年9か月

値動き

2022年2月の31円から、2025年6月に1,895円(途中で株式分割あり)。

0.51倍2倍5倍10倍20倍50倍2023202420252026分割分割起点2倍10倍最高いま
0.51倍2倍5倍10倍50倍20232025分割分割起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
31円2022年2月
2倍
90円2022年3月・起点から約1か月
10倍
3,310円2024年12月・起点から約2年9か月・分割後の値
最高
1,895円2025年6月・61.1倍・分割後の値
いま
264円2026年10月9日・8.5倍・最高から-86%・分割後の値

何が起きたか

起点の2022年2月のころは旧社名レッド・プラネット・ジャパンで、ホテル事業と暗号資産関連事業を営む赤字の小型株だった(2021年12月期は営業赤字14億円)。2022年にホテル関連子会社を連結から外し、2023年2月に現社名へ変更した。2024年4月8日にビットコインの保有を発表し(初回97.85BTC)、5〜6月に「日本のマイクロストラテジー」として注目され、2カ月足らずで約10倍になったと伝えられる。以降は新株予約権の第三者割当などで資金を集めてビットコインを買い増し、2025年12月末の保有は35,102BTCに達した。株価はビットコイン価格と、保有量を増やす資金調達への期待に連動して動く構造だった。

上昇を支えた柱

ビットコイン価格の上昇と、新株予約権などによる継続的な資金調達で1株当たりのビットコイン保有量を増やし続けられるという市場の期待。

柱が折れる兆しとして見るもの

ビットコイン価格の下落、株価が保有ビットコインの価値(NAV)を下回る局面(mNAVの低下)での資金調達の難しさ、新株発行による希薄化を、ビットコイン価格・mNAV・新株予約権の行使状況で確認する。

年表

  1. 取締役会(12月28日)でホテル事業の刷新とWeb3・メタバース関連事業の開始を決定。この年にタイ・マニラなどのホテル関連子会社を連結から除外した。
  2. 2月8日にレッド・プラネット・ジャパンからメタプラネットへ社名変更。
  3. 4月8日にビットコインの保有を発表(初回97.85BTC)。ビットコインを主要な準備資産とする戦略へ転換した。
  4. 5月下旬〜6月にかけて「日本のマイクロストラテジー」として話題になり、株価は約2カ月で約10倍になったと伝えられる。
  5. ピーク(6月16日)。同月に新株を最大5.55億株発行して調達する計画(555 Million Plan)を発表し、6月24日にはEVO FUND向け第20回新株予約権の行使で約749億円を調達した。
  6. 9月8日時点のビットコイン保有は20,136BTC。2025年8月にFTSEジャパン・インデックスへ採用されたとの情報もある(1件の出典のみ)。
  7. 12月30日に4,279BTCを追加取得し、保有は35,102BTC(上場企業で世界4位とされる)。この四半期にビットコイン評価損1,046億円。
  8. 2月13日に海外機関投資家向け第三者割当増資で約122億円を調達。16日に2025年12月期決算を発表(純損益950億円の赤字)。

業績

期売上高営業利益
2022年12月期旧社名のホテル・暗号資産関連事業の時期3.7億円-8.6億円
2023年12月期営業赤字2.6億円-4.7億円
2024年12月期ビットコイン関連の収益が中心。純利益は44億円(評価益など)10.6億円3.5億円
2025年12月期ビットコイン評価損1,021億円の計上で純損益は950億円の赤字89.1億円62.9億円

ピークのあと

ピーク(2025年6月16日)の後、2025年夏以降は暗号資産への熱が冷めて株価は高値から大きく調整し、ピークから約7割下がったとみられる。2025年10〜12月期のビットコイン価格下落で四半期に1,046億円の評価損を計上し、2025年12月期は営業利益63億円の黒字ながら純損益は950億円の赤字になった。2026年2月初めにはビットコインが一時6.2万ドル付近まで下がり、平均取得単価(約107,716ドル)に対して約39%の含み損となったが、同社は買い増しを続ける方針を示した。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
1,103億円
起点から2倍まで
12営業日
起点から10倍まで
688営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満—
速い安値から2倍まで77営業日以内当てはまる
急騰直近20日の上昇率が51%超当てはまる
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上—

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典

  1. ビジネス+IT: メタプラネットのビットコイン戦略(2026-02)
  2. 松井証券: メタプラネット 決算推移
  3. EDINET DB: メタプラネット FY2025決算
  4. ダイヤモンド: メタプラネットの経緯
  5. CREX: メタプラネット株価の見通し
  6. CoinDesk: Metaplanet buys 4,279 bitcoin (2025-12-30)

型: 思惑・資本政策(業績より、材料・資本政策・需給で株価が動いた)。副次の型: 構造変化テーマ。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。