思惑・資本政策ビットコイン保有

エスクリプトエナジー

5721東証スタンダード · 非鉄金属

ニッケル地金などを扱う赤字続きの低位株が、2025年3月にビットコイン購入と暗号資産事業への参入を発表し、株価が数カ月で十数倍になった。

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起点からの最高倍率

19.2倍

2025年6月

10倍に到達
2025年6月
起点から到達まで
約3年3か月

値動き

2022年2月の22円から、2025年6月に422円。

1倍2倍3倍5倍10倍20倍2023202420252026起点2倍10倍最高いま
1倍2倍5倍10倍20倍20232025起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

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起点(安値)
22円2022年2月
2倍
45円2022年3月・起点から約1か月
10倍
220円2025年6月・起点から約3年3か月
最高
422円2025年6月・19.2倍
いま
48円2026年10月9日・2.2倍・最高から-89%

何が起きたか

旧社名エス・サイエンスは1946年創業で、ニッケル地金などの非鉄金属を主力に、不動産や学習塾のフランチャイズも手がける小型株だった。2024年3月期の売上高は約15億円、営業損失は約2.8億円で、2025年の年初の株価は19円前後だった。2025年3月17日に最大5億円のビットコインを購入して暗号資産事業へ参入すると発表し、翌営業日にストップ高となった。その後、取得枠の拡大や、香港の投資ファンドを財務パートナーとする発表が続き、6月17日に年初来高値422円を付けたと伝えられる。業績の裏付けではなく、ビットコイン価格と資金調達への期待が株価を動かしたとみられる。

上昇を支えた柱

ビットコインを財務資産として買い増す方針と、その資金を市場から調達できるという期待。

柱が折れる兆しとして見るもの

ビットコイン価格の下落による評価損、新株予約権や社債による希薄化と返済負担、本業の売上の小ささを、決算の最終損益と現預金・社債の残高で確認する。

2倍のころに見えていたサイン

2022年3月の2倍到達のころの材料は確認できなかった。10倍の動きは2025年3月17日のビットコイン購入の発表が起点で、2倍到達とは別の局面だった。

年表

  1. 3月17日、最大5億円のビットコイン購入と暗号資産投資事業の開始を発表し、ストップ高となった。
  2. 5月12日、ビットコイン投資枠の上限を5億円とすることを決議した。
  3. 6月17日に年初来高値422円を付けた(年初は19円前後)。
  4. 7月初めに155円まで急落したと伝えられる。
  5. 取得枠を拡大。香港のロング・コリドー・アセット・マネジメントを財務パートナーとし、今後1年間の保有計画額を96億円にしたと報じられた。
  6. 1月5日に年初来高値283円を付けた。
  7. 4月1日にエス・サイエンスからエスクリプトエナジーへ社名変更した。暗号資産とエネルギー(蓄電所)事業を掲げる。
  8. 6月23日に年初来安値49円まで下落した。2026年3月期は純損失25.3億円。

業績

期売上高営業利益
2024年3月期起点(2022年2月)の直接の数値は未確認。この期は金属・不動産などが中心15.4億円-2.8億円
2025年3月期売上は前期比59%減。純損失は約1億円。営業損益は未確認6.3億円—
2026年3月期IRBANKの集計値。経常損失25.2億円、純損失25.3億円。営業損益は未確認で、暗号資産の評価損益の扱いも未確認14.4億円—
2027年3月期第1四半期(4〜6月)3カ月分。純損失5.1億円。売上はすべて金属・不動産事業1.8億円-1.6億円

ピークのあと

ピーク(2025年6月17日)の後、7月初めには155円へ急落したと伝えられ、年末は250円前後に戻した。2026年1月5日に年初来高値283円を付けたが、6月23日には年初来安値49円まで下がった。2026年3月期は経常損失25.2億円、純損失25.3億円と赤字が拡大し、2026年4月1日にエスクリプトエナジーへ社名変更した。2026年4〜6月期もビットコイン296BTC(約28億円、総資産の51%)を保有する一方、売上は金属・不動産事業のみで、純損失は5.1億円。株価は9月に53円前後だった。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
78億円
起点から2倍まで
7営業日
起点から10倍まで
807営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満当てはまる
速い安値から2倍まで77営業日以内当てはまる
急騰直近20日の上昇率が51%超当てはまる
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上当てはまる

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典