思惑・資本政策ビットコイン保有
イオレ
従業員向けアプリ中心の赤字小型株が、2025年に暗号資産トレジャリー参入とAIデータセンター事業を打ち出し、8月14日の中期経営計画の公表で株価が年初比約20倍の990円まで急騰した。
物語を読む起点からの最高倍率
12.5倍
2025年8月
- 10倍に到達
- 2025年8月
- 起点から到達まで
- 約2年10か月
値動き
2022年9月の772円から、2025年8月に9,680円。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 772円2022年9月
- 2倍
- 1,562円2023年1月・起点から約3か月
- 10倍
- 8,180円2025年8月・起点から約2年10か月
- 最高
- 9,680円2025年8月・12.5倍
- いま
- 586円2026年10月9日・7.6倍・最高から-39%・分割後の値
何が起きたか
起点の2022年9月ごろは、メール配信などを手がける東証グロースの小型株で、2025年3月期は売上35.5億円(前期比-7.0%)、営業損失0.2億円と業績は低調だった。2025年3月27日にストップ高(641円)となり、7月7日に暗号資産トレジャリーと暗号資産レンディングへの参入を発表した。8月14日に公表した中期経営計画(2026〜2028年)は、AI関連事業の数字を加えて2028年3月期に売上220億円・営業利益33億円を目指すもので、前回計画比で売上4.5倍・営業利益4倍だった。ここで株価は一時990円となり、年初比で約20倍に達した。
上昇を支えた柱
暗号資産トレジャリーとAIデータセンター事業という新領域への転換を、大型の中期計画で示したこと。
柱が折れる兆しとして見るもの
新株予約権(MSワラント)の行使による希薄化、ビットコイン価格の下落による評価損、AIデータセンター(GPUサーバー販売)の利益率と継続性を、決算と適時開示で確認する。
2倍のころに見えていたサイン
2倍到達の2023年1月ごろの具体的な材料は今回の調査では確認できなかった。2025年に入ると、3月27日のストップ高(641円)と7月7日の暗号資産事業参入発表が先行して見えていた。
年表
- 3月27日にストップ高(641円、前日比+100円)となった。
- 7月7日に暗号資産トレジャリーと暗号資産レンディング事業への参入を発表した。
- 8月14日に中期経営計画(2026〜2028年)を公表。2028年3月期に売上220億円・営業利益33億円を目指す。株価は一時990円(年初比約20倍)。25日にピーク。
- 10月14日に暗号資産金融事業の戦略発表会を開き、ネオクリプトバンク構想(2027年度公開目標)を発表。ビットコインの買付・保有を開始した。
- 12月に約12.4BTCを追加取得し、累計は約101.6BTCとなった。新株予約権の行使進捗に伴う取得とされる。
- 1月28日に暗号資産レンディングのサービス提供を開始した。
- 2026年3月期決算。売上141.6億円、営業利益2.1億円。AIデータセンター事業が売上の約7割を占めた。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2025年3月期売上は前期比-7.0% | 35.5億円 | -0.2億円 |
| 2026年3月期初の連結決算。AIデータセンター事業(GPUサーバー販売)が売上101.2億円。暗号資産評価損約6.8億円 | 141.6億円 | 2.1億円 |
| 2027年3月期(予想)会社予想。2026年4〜6月期は売上62億円・営業利益1.5億円 | 255.5億円 | 11.4億円 |
ピークのあと
ピーク(2025年8月25日)の後、2025年10月14日に「ネオクリプトバンク構想」を発表し、10月からビットコインの買付・保有を開始した。2026年1月28日に暗号資産レンディングの提供を始め、2026年3月期末までに168.5BTCを取得した一方、約6.8億円の暗号資産評価損を計上した。2026年4〜6月期は売上62億円・営業利益1.5億円だが、評価損1.3億円で純利益は0.17億円にとどまった。株価の下落幅は未確認。
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 64億円
- 起点から2倍まで
- 81営業日
- 起点から10倍まで
- 713営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | 当てはまる |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | — |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | 当てはまる |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | 当てはまる |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
- CoinPost: イオレのビットコイン戦略
- EDINET DB: イオレ 有価証券報告書テキスト(FY2026)
- イオレ 適時開示(JPX・2025年8月14日関連)
- 株探: イオレ(2025-03-27)
- Yahoo!ファイナンス: イオレ 決算
型: 思惑・資本政策(業績より、材料・資本政策・需給で株価が動いた)。副次の型: 構造変化テーマ。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。