構造変化テーマAI半導体
アドバンテスト
AI向け半導体の複雑化でSoCテスタの需要が急増し、営業利益が2024年3月期の816億円から2026年3月期の4,991億円へ約6倍に伸びて、起点の2022年9月の安値から約25倍になった。
物語を読む起点からの最高倍率
25.5倍
2026年10月
- 10倍に到達
- 2025年10月
- 起点から到達まで
- 約3年
値動き
2022年9月の6,700円から、2026年10月に41,850円(途中で株式分割あり)。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 6,700円2022年9月
- 2倍
- 14,320円2023年5月・起点から約7か月
- 10倍
- 17,890円2025年10月・起点から約3年・分割後の値
- 最高
- 41,850円2026年10月・25.5倍・分割後の値
- いま
- 41,510円2026年10月9日・25.3倍・最高から-1%・分割後の値
何が起きたか
起点の2022年9月ごろは、半導体検査装置(テスタ)の世界大手で、2022年3月期の営業利益は1,147億円、2023年3月期は1,677億円と堅調な優良企業だった。2023年5月には生成AIブームでNVIDIAの好決算が出て買われ、23年5カ月ぶりに1999年末の上場来高値を更新した。2024年8月には2025年3月期の営業利益予想を900億円から1,380億円へ上方修正し、理由は生成AI向け半導体が複雑化してSoCテスタの需要が増えたためとした。2025年10月29日には上半期の営業利益が2.5倍となり通期予想を3,740億円へ上方修正、増配と1,500億円規模の自社株買いも出て、株価はストップ高となった。SoCテスタのシェアは推定66%で、2026年3月期は売上1兆1,286億円、営業利益4,991億円(利益率44.2%)に達した。
上昇を支えた柱
AI向け高性能半導体の検査工程で、SoCテスタの世界シェア(推定66%)を握り、需要増がそのまま売上と利益率の上昇になったこと。
柱が折れる兆しとして見るもの
AI半導体を使うデータセンター投資の減速、NVIDIAなど主要顧客の発注の変化、競合の台頭によるシェア低下を、四半期の受注とテスタ売上、会社ガイダンスで確認する。
2倍のころに見えていたサイン
2倍到達の2023年5月は、NVIDIAの好決算(5月下旬)を受けた生成AI需要の高まりが外から見えていた。同年のうちに1999年末の上場来高値を更新した。業績面では2023年3月期の営業利益は1,677億円と増益だったが、翌2024年3月期は816億円へ一度落ち込んでいる。
年表
- NVIDIAの好決算など生成AIブームで買われ、2023年中に1999年末の上場来高値を更新した。
- 8月1日、2025年3月期の営業利益予想を900億円から1,380億円へ上方修正した。理由は生成AI向け半導体の複雑化によるSoCテスタの需要増。
- 5月1日、マイクロソフトやメタの好決算でAI需要の強さが再認識され、株価は+6.89%となった。
- 10月29日、2026年3月期の業績予想を売上9,500億円・営業利益3,740億円へ上方修正し、増配と自社株買いを発表。株価は+22.07%の22,120円でストップ高、上場来高値を更新した。なお起点からの10倍到達は10月6日。
- 4月27日、2026年3月期決算を発表。売上1兆1,286億円、営業利益4,991億円で過去最高を更新した。
- 10月6日に起点からの倍率がピーク(25.5倍)に達した。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2022年3月期 | 4,169億円 | 1,147億円 |
| 2023年3月期 | 5,602億円 | 1,677億円 |
| 2024年3月期スマートフォン等の需要低迷で一度減益 | 4,865億円 | 816億円 |
| 2025年3月期 | 7,797億円 | 2,282億円 |
| 2026年3月期営業利益率44.2%。2025年4〜9月は売上5,267億円(+60%)、営業利益2,324億円(2.5倍) | 1.13兆円 | 4,991億円 |
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 2.51兆円
- 起点から2倍まで
- 153営業日
- 起点から10倍まで
- 738営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | — |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | — |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | — |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | 当てはまる |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
- PayPay証券: アドバンテスト +22.07% 好決算と上方修正(2025-10-29)
- PayPay証券: アドバンテスト 業績予想の上方修正(2024-08-01)
- 松井証券: アドバンテスト 決算
- Business Insider Japan: アドバンテストとNVIDIA(2023)
- モーニングスター: アドバンテスト 決算
型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 高成長。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。