構造変化テーマサイバーセキュリティ
FFRIセキュリティ
国内でも数少ない独自のサイバーセキュリティ研究開発企業が、安全保障関連の需要で売上と営業利益を伸ばし、2025年10月には政権交代期のサイバー防衛への注目とGMOの買い増しで、起点の安値から約15倍になった。
物語を読む起点からの最高倍率
14.6倍
2025年10月
- 10倍に到達
- 2025年10月
- 起点から到達まで
- 約3年4か月
値動き
2022年5月の903円から、2025年10月に13,070円。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 903円2022年5月
- 2倍
- 1,855円2024年2月・起点から約1年9か月
- 10倍
- 9,170円2025年10月・起点から約3年4か月
- 最高
- 13,070円2025年10月・14.6倍
- いま
- 9,270円2026年10月9日・10.4倍・最高から-29%
何が起きたか
起点の2022年5月ごろは、売上18億円、営業利益1億円(利益率5.8%)の小型のセキュリティ企業だった。防衛省などの官公庁向けセキュリティ・サービスと、OEM(FFRI yarai)の販売が伸び、営業利益率は2024年3月期の20.3%から2025年3月期の26.9%へ上がった。政府が「国家安全保障戦略」で攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」へ舵を切ったことも追い風になった。2025年9〜10月にはGMOインターネットグループの保有割合が6.31%から9.17%まで増えたことが開示されて需給思惑が広がり、10月21日の高市氏の首相指名でサイバー防衛関連が物色され、10月20日にピークを付けた。
上昇を支えた柱
経済安全保障・サイバー防衛での官公庁向け需要と、独自技術によるOEM販売で利益率が上がり続けたこと。
柱が折れる兆しとして見るもの
官公庁向け案件の受注の減速、OEM先の販売の鈍化、特定の大株主の売却を、四半期決算の売上と大量保有報告書で確認する。
2倍のころに見えていたサイン
2倍到達の2024年2月ごろは、2024年3月期に向けてナショナル・セキュリティセクターとパブリックセクターの売上が前年を大きく上回って推移していた。2月13日にも決算関連の開示がある(内容は未確認)。
年表
- 2024年3月期第3四半期の決算を発表(2月13日)。安全保障関連の売上増が続いた。
- 2024年3月期決算(4月8日付開示)。売上24億円、営業利益5億円(利益率20.3%)。
- 2025年3月期決算。売上30.4億円(+24.2%)、営業利益8.2億円(+64.1%)、利益率26.9%。
- GMOインターネットグループが大量保有報告書を提出し、保有割合が6.31%から7.53%、さらに9.17%へ増えたことが開示された(保有目的は純投資)。
- 10月20日にピークを付けた。10月21日に高市氏が首相に指名され、サイバー防衛関連銘柄が注目された。
- 2026年3月期第2四半期決算(11月13日)。
- 2026年3月期決算。売上43億円、営業利益14億円。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2022年3月期営業利益率5.8%。億円未満は丸め | 18億円 | 1億円 |
| 2023年3月期営業利益率10.4%。億円未満は丸め | 20億円 | 2億円 |
| 2024年3月期営業利益率20.3%。億円未満は丸め | 24億円 | 5億円 |
| 2025年3月期売上+24.2%、営業利益+64.1% | 30.4億円 | 8.2億円 |
| 2026年3月期営業利益率31.4%。億円未満は丸め | 43億円 | 14億円 |
ピークのあと
ピーク(2025年10月20日)の後、2025年12月10日時点の株価は7,990円と伝えられる。2026年3月期は売上43億円、営業利益14億円(利益率31.4%)と、業績は引き続き伸びた。ピークからの下落幅は未確認。
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 161億円
- 起点から2倍まで
- 433営業日
- 起点から10倍まで
- 833営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | — |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | — |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | — |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | 当てはまる |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
- EDINET DB: FFRIセキュリティ 業績推移
- FFRIセキュリティ 2025年3月期 決算短信(JPX)
- 松井証券: FFRIについて、GMOは保有割合が増加したと報告
- トレーダーズ・ウェブ: FFRIセキュリティ
型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 高成長。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。