構造変化テーマ防衛
Terra Drone
2024年11月に上場した赤字の産業用ドローン企業が、防衛装備庁の案件受注や迎撃ドローンの量産段階入りなど防衛関連の材料で、約20か月で株価が10倍超になった。
物語を読む起点からの最高倍率
12.8倍
2026年8月
- 10倍に到達
- 2026年8月
- 起点から到達まで
- 約1年8か月
値動き
2024年12月の1,684円から、2026年8月に21,620円。
起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる
物語を読む- 起点(安値)
- 1,684円2024年12月
- 2倍
- 3,585円2025年1月・起点から約1か月
- 10倍
- 17,050円2026年8月・起点から約1年8か月
- 最高
- 21,620円2026年8月・12.8倍
- いま
- 7,920円2026年10月9日・9.4倍・最高から-27%・分割後の値
何が起きたか
起点の2024年12月は、上場直後(公開価格2,350円、初値2,162円)の測量・点検向けドローンと管制システムの企業で、増収ながら営業損失が拡大していた。2026年1月期は売上高48億円に対し営業損失11億円だった。2026年に入って防衛市場への参入表明(3月)、ウクライナの防衛関連企業への出資(4月)、防衛装備庁からの無人機約300機の受注(5月)、2社の子会社化(6月)と材料が続いた。8月26日には迎撃ドローン「Terra B1」が防衛装備庁の実証試験を通過して量産段階に進んだと発表され、株価はストップ高の17,050円になった。報道では提案38件のうち4件が選ばれ、通過したのは同社だけとされる。契約金額と数量は未開示で、業績の裏付けより防衛テーマへの期待が先行しているとみられる。
上昇を支えた柱
国産の迎撃ドローン「Terra B1」が防衛装備庁の実証試験を通過し、防衛向けドローンの有力メーカーとして評価されたこと。
柱が折れる兆しとして見るもの
Terra B1の契約数量・金額と納期の開示、防衛向け売上が営業損失(2027年1月期予想16.6億円の赤字)を埋めるか、新株予約権の行使による株式の希薄化を確認する。
年表
- 2024年11月29日に東証グロースへ上場。公開価格2,350円、初値2,162円で公開価格を下回った。
- 防衛装備品市場への参入を表明。
- ウクライナの防衛関連企業へ出資した。
- 2026年5月11日、防衛装備庁から約1.15億円(無人機300機)の案件を受注し、ストップ高となった。
- アメイジング・ドローンズとウィニーラボを連結子会社化。
- 8月26日、Terra B1が実証試験を通過して量産段階に進んだと発表され、前日比3,000円高の17,050円(ストップ高)。8月28日にピーク。
- 10月9日の株価は7,930円。2027年1月期は営業損失16.6億円の会社予想が続く。
業績
| 期 | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 2023年1月期上場前。黒字 | 19.5億円 | 0.9億円 |
| 2024年1月期赤字転落 | 29.6億円 | -2.4億円 |
| 2025年1月期上場期 | 44.4億円 | -6.3億円 |
| 2026年1月期増収も営業損失が拡大 | 47.8億円 | -11.4億円 |
| 2027年1月期(会社予想)会社予想 | 50.7億円 | -16.6億円 |
ピークのあと
ピークは2026年8月28日。8月27日に18,880円だった株価は、10月9日には7,930円まで下がった。下落の理由は確認できなかった。
2倍に届いた時点のデータ
- 時価総額(概算)
- 374億円
- 起点から2倍まで
- 13営業日
- 起点から10倍まで
- 411営業日
| 値動きの条件 | 基準 | この銘柄 |
|---|---|---|
| 小型 | 時価総額が83億円未満 | — |
| 速い | 安値から2倍まで77営業日以内 | 当てはまる |
| 急騰 | 直近20日の上昇率が51%超 | 当てはまる |
| 回転 | 浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上 | 当てはまる |
4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。
出典
- フィスコ(dメニュー): テラドローンがストップ高(2026-08-26)
- kabushiki.jp: テラドローンがストップ高で最高値 防衛装備庁から初受注獲得
- 堅明投資家: テラドローン(278A)がストップ高 Terra B1量産とワラント行使、今後のリスク
- note(kabuya66): テラドローン分析
- 松井証券: Terra Drone 決算
型: 構造変化テーマ(需要の構造が変わり、それを受けた会社の利益が大きく伸びた)。副次の型: 思惑・資本政策。 背景の確からしさ: 中(出典の質と量から判断)。調査日: 2026年10月9日。 背景は報道・決算資料などを要約したもので、原文ではありません。