新製品・ヒット創薬・バイオ

オンコリスバイオファーマ

4588東証グロース · 医薬品

売上がほぼない創薬ベンチャーが、食道がん向け腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン」で世界初の国内承認を得て発売に至り、2024年8月の安値から約2年で株価が10倍超になった。

物語を読む

起点からの最高倍率

14.8倍

2026年10月

10倍に到達
2026年8月
起点から到達まで
約2年

値動き

2024年8月の463円から、2026年10月に6,830円。

1倍2倍3倍5倍10倍20252026起点2倍10倍最高・いま
1倍2倍3倍5倍10倍20252026起点2倍10倍最高いま
縦軸は起点の株価を1とした倍率(配当込み・対数目盛り)。週ごとの終値。線に触れると、その週の当時の株価が出ます。

起点から今日まで、スクロールで値動きをたどる

物語を読む
起点(安値)
463円2024年8月
2倍
985円2025年11月・起点から約1年3か月
10倍
4,810円2026年8月・起点から約2年
最高
6,830円2026年10月・14.8倍
いま
6,050円2026年10月9日・13.1倍・最高から-11%

何が起きたか

起点の2024年8月は、岡山大学発の創薬ベンチャーで、年間売上は数千万円、営業損失は毎年12億〜20億円という状態だった。2024年2月に富士フイルム富山化学と販売提携を結び、2025年9月に新処方製剤の同等性を確認、12月に国内の製造販売承認を申請し、同年中に約32億円を株式発行で調達した。2026年5月21日に厚生労働省の部会が承認を了承すると連続ストップ高となり、6月8日に承認を取得、8月13日に薬価収載、8月21日に1コース約930万円で発売された。会社は年1,000人・売上約90億円を目標とする一方、個人投資家のnoteは国内ピーク売上を約22億円と試算しており、時価総額約2,000億円は適応拡大や海外提携への期待を織り込んでいるとみられる。

上昇を支えた柱

テロメライシンの国内承認・発売により、創薬ベンチャーから製薬企業へ転換するという期待が高まったこと。

柱が折れる兆しとして見るもの

発売後の販売実績、食道がん以外への適応拡大の進み具合、海外提携の有無、追加の増資の有無を確認する。

2倍のころに見えていたサイン

2024年2月に富士フイルム富山化学との販売提携が決まり、2025年9月に新処方製剤の同等性が確認され、12月に国内承認が申請された。2倍到達(2025年11月)の直接の材料は確認できなかった。

年表

  1. 富士フイルム富山化学と、テロメライシンの販売提携を締結。
  2. 2025年9月24日、新処方製剤と旧処方製剤の同等性を確認したと発表。
  3. テロメライシン(OBP-301)の国内製造販売承認を申請。
  4. 5月21日に厚生労働省の部会が通常承認を了承し、連続ストップ高となった。
  5. 6月8日、食道がんの腫瘍溶解ウイルス療法として世界初の国内製造販売承認を取得。
  6. 8月13日に薬価収載、8月21日に発売(1バイアル約310万円、3回投与の1コース約930万円)。発売日の終値は3,380円(前日比9.1%安)。
  7. 10月6日に6,830円まで上昇し、時価総額は約2,000億円に達した。

業績

期売上高営業利益
2022年12月期起点前9.8億円-12億円
2023年12月期開発費が先行0.6億円-19.3億円
2024年12月期起点の期0.3億円-16.8億円
2025年12月期期中に約32億円を株式発行で調達0.3億円-20.2億円
2026年12月期上期(1〜6月)承認に伴うマイルストーン収入で増収。営業損益の数値は未確認5億円—

ピークのあと

ピークは2026年10月6日(6,830円)。10月9日は6,030円で、ピークから約12%下がっている。

2倍に届いた時点のデータ

時価総額(概算)
280億円
起点から2倍まで
308営業日
起点から10倍まで
503営業日
値動きの条件基準この銘柄
小型時価総額が83億円未満—
速い安値から2倍まで77営業日以内—
急騰直近20日の上昇率が51%超—
回転浮動株回転(10日売買高÷浮動株数)が0.137以上当てはまる

4つの条件は、2倍に届いた銘柄のうち10倍まで行きやすかった値動きの特徴です。詳しくはこのサイトについて。

出典